漢方薬膳のお勉強。体調の良し悪しを左右する「陰陽」のお話とその整え方。

漢方と薬膳のお話をするとき、大事なことの一つに「陰陽」というのがあります。
このバランスが良いと元気に過ごせます。
チサ
陽が多い方が元気出そう。陰はなんだか暗いから少ない方がいいんじゃないのかな?
文鳥ちゃん
なんでもね、偏ってはいけないのよ。バランスが大事。陰と陽もどちらかが多かったり少なかったりしてもダメなの。
チサ
漢方や薬膳を考える時のベースになるのが陰陽五行説
言葉が難しいなぁ。よくわかんないよ〜
文鳥ちゃん
難しい漢字が並んでて、もうイヤになるよね(笑)でもね、知ってしまえばとても役に立つし「今の私はこういう状態なのか、じゃぁ、これを食べよう」が分かるようになるよ。
チサ
陰陽五行説は「陰陽論」と「五行説」というのに分かれます。「陰陽論」と「五行説」という考え方に身体や心の状態を当てはめながら、何を食べればいいかな?どう過ごせばいいかな?を見ていきます。
今日は陰陽論についてです。
チサ
自然界のもの全てが陰と陽に分けられます。
陰
女・下半身・地・月・夜・下・内・静・寒・水など
陽
男・上半身・天・太陽・朝・上・外・動・熱・火など
私たちの身体の中にも陰と陽があります。例えば、五臓(肝・心・脾・肺・腎)は陰となり、六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)は陽になります。
陰陽がバランスよく動いていることで元気に生活が出来ています。このバランスが崩れる、陽が強くなりすぎたり、陰が強くなりすぎたりすると体調が悪くなる、心が疲れるといったことになります。
身体を元気にしてくれている陰陽の状態は下のイラストのように身体の中心にあります。身体の隅々に陰陽が行き渡っています。体調に合わせて陰が大きくなったり小さくなったり、逆に陽が大きくなったり小さくなったり動いています。これが健康な状態です。
ブルーが陰で、ピンクが陽です。
身体に熱があるときは冷たい陰が少し大きくなったり、身体が冷えているときは温かい陽が少し大きくなったりします。陰の中にも陽がちょっと入ってますし、陽の中にも陰がちょっと入っています。この「少しずつお互いに入っている」ことで、どちらかが暴走しないようにお互いを抑え合っています。
私たち女性は、分類でいうと陰なのでどうしても陰(冷え)が強く出てしまいがち。おまけに運動不足だったり、仕事などで座りっぱなしだったりすると陰陽が余計に混ざりにくくなります。
そして下のイラストのように温かい(軽い)「陽」は上へと上がり、冷たい(重い)「陰」は下へ落ちます。(温かい空気は上へ上がり、冷たい空気は下へ落ちる、を思い出すとわかりやすいですね。)
陽が上に集まりすぎて、顔のお肌や目が乾燥したり、頭痛やめまいの原因、脳が休まらない、イライラする、不安感、自律神経が乱れるなどで不眠の原因になることも。陰は下へドンドン落ちてお腹や足先を冷やし、むくみの原因にもなります。
上の陽の気と下の陰の気を身体の真ん中で混ぜて、身体全体、頭のてっぺんから足先までちょうど良い温度に温まる様にすることが大切です。
陰陽のバランスを整えるにはどうすればいい?
落ちてしまった「陰」を上にあげないといけません。それをしてくれるのが「お灸」です。足の親指、外側の爪の付け根にお灸をします。
ここ大敦(たいとん)は足の内側を通り、冷え改善の三陰交を通り、子宮から頭のてっぺんに繋がる経絡(気の通り道)の出発点です。ズキズキする頭痛の改善にも良いツボです。
お灸をもう少し知りたいあなたにはこちらの記事がオススメです。
お灸でフェイスアップ!スタイルアップ!
薬膳(ご飯)では気の巡りをよくするために香味野菜など香りの強い野菜や柑橘系の果物を食べることをオススメします。でもね、食べ方や食べる時間を間違えると野菜や果物は身体を冷やす原因になって元も子もない!要注意!
今の春先は香りの強い野菜が旬を迎えます。なんと素晴らしいタイミング!イチオシは菜の花と新玉ねぎですよ♡あ、春菊もいいですね♡お豆腐と白和えにしたり^^♪
菜の花は茹でてキュッと絞って、麺つゆかけて、鰹節をパラリ♪
新玉ねぎは皮をむいて適当な大きさにザクザク切って耐熱皿に入れラップをかけて透き通るまでチン♪これまた麺つゆかけて鰹節をパラリ♪
チサ
なんというお手軽さ!文鳥でもできるよう!新玉ねぎって透き通ると美しいね!
文鳥ちゃん
果物は基本的に身体を冷やすものが多いので、一日のうちで一番体温が高いお昼に食べるのをオススメします。ランチの後のデザートにみかんやグレープフルーツがいいですね。冷やしたものを食べずに常温で召し上がってくださいね。
まとめ
- 自然界にある物質や現象全てが陰陽に分けられる。
- 陰陽バランスが整うことで健康が保たれる。
- 下半身は陰、上半身は陽。
- 女性は陰に分類される。陰は身体の下半身に落ちやすい→冷える・むくみの原因。
- お灸や春野菜で下半身の陰(冷え)と上半身(温かさ)を身体の中心で混ぜ合わせて、身体全体の隅々までちょうど良い温度にしましょう。
いかがでしたか?「今日の私は陰陽、どっちに傾いてるかな?」って少し意識してみてくださいね。簡単な健康チェックになりますよ。
チサ
ではでは〜♪
あなた専属「薬膳コンシェルジュ」サービス始めました。メニューからどうぞ^^
チサ