夏の食材・イカですが、薬膳では冬にオススメ食材です。婦人病のトラブル改善に大活躍!

薬膳でイカは女性の「血(ケツ)」に関する悩みの改善にとっても良い食材なのです。漢方では「女性の一生は血の一生」と言われています。
女性は初潮を迎えて閉経するまで、何十年と毎月月経を経験します。月経にまつわる不快に毎度悩まされる女性も多いと思います。私もまさにその一人です^^;
私はイカよりタコの方が好きであまりイカは食べて来なかったのですが、漢方薬膳を勉強してからイカも意識して食べるようにしています。
この記事のもくじ
薬膳としてイカの良いところ。
イカの五性は「平」です。身体を冷やし過ぎることもないし、温め過ぎることもなく、定期的に食べることで滋養強壮になります。
どの五臓を元気にしてくれるかと言うと肝と腎です。
● 肝
「肝は血の海」と言う言葉が漢方ではあります。
肝に血がたっぷり貯蔵されることで私たちは精神が安定し、日中元気に活動出来ます。
● 腎
漢方では腎の主な働きは精気を貯蔵する、です。
精は人体の生命活動の基本物質で「生長・発育・生殖」を管理しています。
と言うことは老化にとても関係のある臓器なんですね。
どんな時に食べると良いの?
気血を補ってくれるので、疲れやすいときや貧血気味のとき、月経不順の改善に良いです。血を補う、増やしてくれるのでお肌がなんだかくすんで見えるな、血色が悪い、爪が薄くて割れやすいってときもオススメです。
肝の元気がなくなると爪にその影響が出る、と漢方では考えます。手元、指先は意外と人に見られていますのでネイルをしていない「素の爪」も美しくありたいですね。
血が少なくて(=血虚 ケッキョ)により閉経のような症状の改善にもイカを使った薬膳が良いです。
コレステロール値を下げるタウリンが豊富なので動脈硬化や高血圧の予防にも良いですね。
薬膳で食べるならどんな食材と合わせると良いの?
一番のオススメは「紅花」です!
紅花は五性としては「温」、身体を温めるのですが、それよりも血を動かすパワーがすごいのです。漢方薬でも活血剤(身体の中で動きの悪い血を動かす、巡らす)です。
動きの悪い血、巡りの悪い血は瘀血(オケツ)と良い、肩こりやシミ、目の下のクマなどはこの瘀血が原因です。それらを解消してくれるのが「イカと紅花」のペアになります。
【 注意!】
紅花は妊婦さんや妊娠の可能性のある人は食べてはいけません。
春菊との組み合わせも私は以前からオススメしています。気血を増やすイカと、気の巡りを促す芳香の春菊を合わせることで鬱々した気持ちが晴れて元気が出ます。
簡単な薬膳レシピ☆
● イカと青梗菜(チンゲンサイ)紅花の炒め物
- イカは切って売ってるものを1パック、紅花小1ぐらい、バター10g、麺つゆ大2ぐらい、青梗菜(チンゲンサイ)1束
- フライパンにバターとニンニクを入れて香りが立ったらイカ(お酒を少々ふっておくといいです)を入れて炒めます。
- 青梗菜(チンゲンサイ)も入れてしんなりするまで炒めます。
- 麺つゆを入れて大きくかき混ぜます。
- お皿に盛って、紅花を散らします。
はい、女性のための美味しい薬膳が一丁出来上がり^^
青梗菜(チンゲンサイ)の薬膳パワーをもっと知りたい方はこちら。
● イカと春菊の炒め物
- イカは切ってパックに入っているものを使います。春菊1束、オリーブオイル大さじ1、人参1/2個、ニンニク1片
- 春菊はザクザクと適当な大きさに切ります。根元は土がついているのでよく洗ってください。
- 人参は千切り
- フライパンにオリーブオイルにニンニクのみじん切りを入れて香りを立たせてからイカを炒めます。
- イカに火が通ったら、人参と春菊を入れて炒めます。
- 塩を少々入れて味を整えてください。
はい、出来上がり〜♪
まとめ:夏の食材・イカですが、薬膳では冬にオススメ食材です。婦人病のトラブル改善に大活躍!
- 薬膳では気血を補うイカは私たち女性特有の悩みのお助けマンです。貧血や月経痛の改善です。
- 血を補うとお肌の色が明るくなったり、爪が丈夫になります。
- 冬に関係のある臓器:腎に働きかけてくれるのでアンチエイジングの食材です。
- 身体を温めすぎず、冷やしすぎずの食材です。定期的に食べることで滋養強壮になります。