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補中益気湯(体力が無くて疲れやすい、食欲もあまりない人向け漢方薬)の効能をご飯で実現出来ないか考えてみました。

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補中益気湯を薬膳で
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漢方薬膳について12年以上の実績とアドバイスを積んできました。 一般社団法人 日本漢方養生学協会認定 漢方カウンセラー&養生薬膳アドバイザー。 「薬になるご飯(薬膳)」で笑顔で健やかに過ごせるように。
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この記事でわかること

①補中益気湯の中身と効能。
補中益気湯の効能に匹敵するようなご飯を考えてみた。

お薬に頼らず、同じような効能をご飯で実現!にチャレンジ。

「結果」
干ししいたけ(鶏肉としょうが入り)炊き込みご飯

元気の「気」を作り出すためにはしっかり食べて、栄養分をしっかり消化吸収が必要です。
消化に関係する臓器は漢方では「脾」、脾を元気にしてくれる漢方薬です。

この炊き込みご飯はピッタリです。

 

補中益気湯は「下がったものを定位置に上げてキープする」があるので服用してた方が【おまけ】的にたるんだ肌にハリが出た!というのがあります。

これを読んで飲も!と思った方、あくまでもお薬なので安易な考えはダメ。

ご飯でもお肌のハリは作れますから干ししいたけ(鶏肉としょうが入り)炊き込みご飯を食べましょう。

 

01.
補中益気湯とは

補中益気湯の中身
(10種類の生薬から補中益気湯は出来ています。)

人参・白朮(ビャクジュツ)・黄耆(オウギ)・当帰・陳皮・大棗(タイソウ)・柴胡・生姜(ショウキョウ)・升麻・甘草

*大棗(タイソウ)はなつめのことです。
*生姜(ショウキョウ)はショウガのことです。

 

どんな症状に使われるのか。

  • 微熱がある
  • 日中いつも汗をかいてしまう、動くとさらに汗をかく
  • だるい
  • 手足に力が入らない
  • どうも元気が出ない
  • 話すのがおっくう
  • 顔色が白い
  • 下痢が続いている
  • 胃下垂
  • 子宮下垂
  • 脱肛

 

メインに使われる症状としては、体力が無くて疲れやすい、食欲もあまりない人向けの漢方薬になりますが、「下がる」症状の下痢、胃下垂、子宮下垂、脱肛にも良い漢方薬です。

 

02.
なぜ?
干ししいたけ(鶏肉としょうが入り)炊き込みご飯なのか。

●干ししいたけ

人参・白朮・黄耆・柴胡・升麻の代わりになる食材(元気の「気」を増やす)
お腹を健やかにして、元気の「気」を与えてくれるもの。

五味:甘味
五性:平性
帰経:肝・脾

消化能力が落ちてしまっているときに元気にしてくれるだけでなく、元気の「気」を補ってくれます。胃が調子悪いときの栄養不足の身体にエネルギーを与えてくれて弱った身体を補強してくれます。

 

元気の「気」を補ってくれるので免疫力アップにもなります。

 

●鶏肉

人参・白朮・黄耆・当帰・柴胡・升麻の代わりになる食材(元気の「気」と血を増やす)
お腹を健やかにして、元気の「気」を与えてくれるもの。
血を補ってくれるので気持ちも落ち着けるもの。

五味:甘味
五性:温性
帰経:脾

 

まずお肉がやわらかいので消化吸収がいいので胃腸に負担がかかりません。ついでに鶏肉はお腹(胃腸を)温めて元気にしてくれますので疲れやすい、体力がないという人にピッタリなお肉です。

 

食欲がない、下痢が続いてる、などに食べると症状を改善してくれます。

 

●米類(イチオシは”もち米”、2番手は”玄米”です。)

人参・白朮・黄耆・柴胡・升麻の代わりになる食材
お腹を健やかにして、元気の「気」をたくさん与えてくれるもの。

 

米類は元気の「気」を補充してくれます。1番のおすすめはもち米で2番目は玄米ですが、なければ白米でもかまいません。お米を食べることによってお腹が元気になり、消化吸収がよくなることで力がつきます。体力気力がつきます。

 

脾の昇提作用
気がたくさん作られると「下がる」症状の下痢、胃下垂、子宮下垂、脱肛の改善に繋がります。
漢方では消化吸収を担当している「脾」は”血流・内臓の位置を正しくキープする”という昇提作用の役目があります。

 

  • もち米

五味:甘味
五性:温性
帰経:脾・肺

元気をめちゃくちゃ補ってくれるもち米。食欲がなかったり、身体や心がだるい、気力がないときにおすすめです。

 

もちろん、下痢になりやすいや消化不良、汗をよくかく人や頻尿の改善にいいです。もち米だけで補中益気湯の代わりになりそうな勢いです^^

 

  • 玄米

五味:甘味
五性:平性
帰経:脾・肺

玄米も身体に元気を与えてくれて、お腹(胃腸)の働きをよくしてくれます。マグネシウムも豊富なので頭痛持ちの方はぜひ食べてみてください。そのほか鉄分やリンなどのミネラルも多いです。

 

●ショウガ

陳皮・大棗・生姜の代わりになる食材(気を巡らせて元気にする)
食べたり飲んだりしたものが消化吸収されて「気」が生まれます。
その「気」を身体の隅々に運ぶ仕事をします。

五味:辛味
五性:温性
帰経:脾・肺

 

お料理で使う生のショウガは香りがとてもいいです、この香りが「気」を身体の隅々に運ぶことで身体が温まります。そして気力が生まれ元気が出ます。

 

吐き気やイライラしたときにも役に立つショウガです。風邪を引いたときは寒気のあるときだけ食べましょう。熱が出てから食べると身体の水分が発散されて乾燥がすすみますので控えましょう。

 

●しょう油

甘草の代わりになる食材(甘草は生薬全部の調和を作ります。食事では調味料とします。)
しょう油は干ししいたけ(鶏肉としょうが入り)炊き込みご飯の全体をまとめて
食欲のそそる美味しいご飯にまとめてくれます。

五味:しおから
五性:寒性
帰経:脾・腎

 

昔から慣れ親しんだ味。うま味を引き出して食欲モリモリ。身体の中に発生した余分な熱(ストレスのイライラ熱など)を冷ましてくれます。しょう油味って疲れてるときに食べるとホッとしますよね^^

 

03.
干ししいたけ(鶏肉とショウガ)の炊き込みご飯 レシピ

2人前

●材料
干ししいたけ 3枚、鶏肉ささみ 100g
お米 2合、ショウガ 少々
しょう油 小2、だしの素 小1

●作り方
1.干ししいたけを水で戻し、細かく切る。
2.鶏肉ささみは一口大でも好きな大きさに切る。ショウガはみじん切り。
3.お米は2合のお水を入れて、材料や調味料も入れる。
4.軽くかき混ぜてご飯を炊く。

はい、切って混ぜて炊くだけ!とっても簡単に漢方薬に匹敵するご飯が作れました!

チサ

 

 

●こちらの記事もおすすめです。お腹を元気にする食材の紹介。

アボカドで薬膳

 

●ご参考までにクラシエさんの補中益気湯のページをご紹介しておきます。

 

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体質や(その時の)体調と食材とのマッチングが薬膳ではとても大切です。
今のこの心のゆらぎ、体調だから「この食材とあの食材を組み合わせよう」そして不調をケアする。

 

このマッチングは漢方薬膳をみっちり勉強しないとなかなか難しいのです。
「ツイッターや何かで見たけど、こうだろう」では間違える確率が高い。なぜならその情報は他大勢に対しての発信だからです。オーダーメイドではないのです。

 

そうならないように私がお手伝いしていきます。
不調の時に「あれ食べる?これ食べた方がいいの?」なんて、しんどいのに考えてられません。
そこを私が引き受けます^^

 

不調をどうやってケアしようかと考える時間や病院に行く時間を自分の自由な、好きなことを出来る時間に変換する。

 

今まで掛かっていたお薬代でカフェでお茶したり、我慢していた好きなものを買う。 時間とお金をもっと自分の楽しみのために遣いましょう!

 

不調をケアするためのやり取りは残るので、サポート終了後もそれを見返すことで不調をコントロール出来るようになります。
1度サポートを受けると一生モンになりますね。
一生モンにして頂くのは私のミッションでもあります。

 

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