漢方薬膳プロがやってみた!不眠を解消して、ぐっすり眠るための5つのコト。

①ぐっすり眠るには心の栄養「血(ケツ)」が必要。
②休日の”寝溜め”は不眠を加速させる。平日と同じ起床時間でお昼寝を活用。
③身体の中心、お腹と腰回りを冷やさない。
④寝る前にお白湯を飲む。
⑤しっかり呼吸・深呼吸

01.
「血(ケツ)」を増やし心を落ち着かせる
お布団に入っても色々考えてしまう、不安な気持ちやザワザワした気持ちになる、という場合は心の栄養となる「血(ケツ)」が不足しているというのが漢方の考え方になります。
ぐっすり眠るためには「血(ケツ)」が必要なんですね。
身体の中にたっぷり「血(ケツ)」があると精神が安定し、気持ちのザワザワを和らげてくれます。「血(ケツ)」があると身体を冷えから守ります。
お腹に腹巻き、冷え性の方は靴下を履いて足首を冷やさないこと。
身体が温まると安心しますので眠気が出てきます。
「血(ケツ)」を増やしてくれてホカホカ温まる薬膳をご紹介します。
「白菜と黒きくらげ&たまごのスープ」がおすすめです。
レシピと一緒にこのスープがなぜいいのか?それぞれの食材が持つパワーをご紹介しますね。
● 白菜と黒きくらげ、たまごのスープ
- 白菜1/4、小松菜2束、黒きくらげ(好きなだけ)、たまご1個、鶏がらスープの素(お好みの味で)
- 白菜と小松菜はザクザク切ります(ザクザクと言いながら切ると気分転換になります)
- 黒きくらげはお湯で戻しますが、とっても増えるので注意が必要(笑)コリコリして美味しいのでたくさん食べてOK!これも適当な大きさに切ります。
- お鍋にごま油を大さじ1ぐらい入れて材料を軽く炒めてください。
- 500mlのお水を鍋に入れて鶏がらスープを入れます。
- 火を止めて溶き卵を回し入れて完成!
●白菜
水分代謝を良くしますし、胃腸の調子も整えます。水分がたっぷりなので
血になる水分を確保。
身体の水分が不足すると心が乾燥します。心が乾燥すると寂しさが出てるので不眠にもつながります。
●黒きくらげ
血を増やしてくれるので疲労回復、顔色をよくする働きがあります。肺も潤してくれるので風邪予防や免疫力アップ。
乾燥肌にもいいです。
★黒きくらげの詳しい記事はこちら
体調悪い、でも何を食べたらいいの?そんな時、薬膳では「黒きくらげ」身体の栄養となる血を増やします。
●小松菜
身体がほてる、だるい、イライラの改善に良い野菜です。
心に芽生えたイライラの熱を鎮めて穏やかにしてくれます。布団に入るといろいろ考えて目が冴える人には必要な小松菜。
●たまご
卵黄は体液や血液を補ってくれます。卵白は心の働きを良くしてくれて不安感の解消と潤い。
たまご1個の中に陰と陽が存在します。白身が陰、黄身が陽。私たちの身体の中にも陰陽があります。
デジタル大辞泉 「陰陽」の解説
中国古代の思想で、天地間にあり、互いに対立し依存し合いながら万物を形成している陰・陽2種の気。日・春・南・男などは陽、月・秋・北・女などは陰にあたる。
02.
休日の”寝溜め”は不眠を加速させる
平日ぐっすりと質の良い睡眠がとれていないと週末や休みの日にドッと疲れてしまい、起きる時間も遅くなりがち。
でも遅くまで寝ていたわりにはスッキリしない。こんな状態になっていませんか?
休みの日に遅くに起き出して「はぁ〜疲れた」って言ってるね。睡眠時間を長くしても疲れが回復してないね。
文鳥ちゃん
月曜日〜金曜日の起床時間が7時なのに、休日はお昼前まで寝てしまうと平日と休日で生活リズムが大きく崩れるので、疲れが取れないどころか不眠を引き起こすことにもなります。
「リズムがガタン」と崩れることは身体にかなり負担になっています。休みの日もなるべく平日の起床時間に合わせるようにしましょう。早く起きた代わりに少しだけ昼寝を取り入れるといいですよ。
私は休みの日はお昼前まで寝ていることもありましたが、ちょっと頑張って平日と同じ時間に起きてみると、得した気分になりますし、「あたし、えらい!」となって気持ちいいです♪夜もちゃんと眠れるようになりました。
03.
お腹と腰周りを冷やさない
身体が冷えている、寒いとなかなか寝付けません。身体の中心にあるお腹と腰周りを保温することで冷えやすい足先まで温かくなるので眠りに入りやすくなります。
お風呂はシャワーだけにせず、湯船につかってお腹と腰回りを温める。身体のこりをほぐしてください。漢方でいう生命エネルギーの気血水の流れも良くなり疲れが取れます。
身体の中心にあるお腹と腰周りが冷えてしまうと身体の気血水の流れがそこで止まってしまいます。ストレスの多い世界に住む私たちは頭に熱が発生しがちで血が上りやすい。これは夜に悶々と頭が冴えて不眠の原因になります。
水は重いので下半身に溜まりがち=冷えになります。足が冷えると眠れませんね。温めないといけません。
以上のことからお腹と腰周りは冷やさないことを意識しましょう。温かいと感じることは「ここは安心だ」と言う気持ちになり、眠りやすくなるのです。
04.
寝る前にマグカップ1杯のお白湯
お白湯はお腹をじんわり温めてくれます。身体の中心があったまると緊張がほぐれて眠りに入りやすくなります。
湯船に浸かってもすぐに足先や肩が冷えてしまう人には特におすすめです。
お茶は利尿作用があるので、眠りに入ったところでトイレに行きたくなる可能性があります。悔しいですね。お茶やコーヒーにはカフェインも入っていますので気持ちが落ち着きません。やはりお白湯がおすすめです。
温かいものが食道を通るときに胸の中がじんわりあったかくなるのを感じます、これがとっても大事。声に出して「はぁ〜あったかいなぁ」と言ってみて下さいね。
声に出すことで身体の中に詰まっていたものも一緒にフーッと吐き出されますし、それがリラックスにつながります。
05.
朝・昼・寝る前に意識して深呼吸をする
何かしらのストレスを強く感じていることで不眠に悩んでいるという人が多いと思います。ストレスが強いと呼吸が浅い場合が多いです。まず深く呼吸することをしっかり意識してみてください。
深く呼吸することは気持ちを落ち着けることになります。そしてストレス耐性を作ることにもなり安眠に近づきやすくなります。
そして大きく深く呼吸をすると言うことは頭のてっぺんから足の先まで、身体の隅々まで酸素や血を巡らせて、緊張をほぐし、自律神経を整えることになります。
朝、起きたときやお昼休み、仕事を終えて会社を出た時、眠る前の数分に意識を集中して深呼吸をすることでぐっすり眠るための準備が出来るのです。
漢方では血(ケツ)は目を使いすぎると蒸発して減っていくと考えます。
私たちは昼間たくさんの物を見て情報を受け取り目が大変疲れています。ストレスが原因で血(ケツ)も減ります。血(ケツ)が減るとますますストレスに弱くなります、負のループの出来上がり。
寝る前までスマホを見ていては血が減る一方ですね。目を休めて、眠るための血を準備しましょう!
●こちらの記事もおすすめです。牡蠣は安眠の食材。
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