薬膳として生姜(ショウガ)を食べるときはタイミングが大事。間違うと症状が悪化することもあります。

今や、国民的「身体の温め食材」でとっても人気&みんなが知ってるショウガですが、食べるタイミングを間違えると元気になるどころか、症状や状態が悪化してしまいます。
風邪を引いたらショウガ!は【正解だけと不正解でもある!!】
この記事のもくじ
薬膳で考える「ショウガを食べていい時」ってどんな時?
ズバリ!身体が冷えている時!←それ知ってる〜ですね笑
ショウガの味は漢方薬膳で言うと「辛味」。性質は「温」で「熱」に近い「温」です。辛味は邪気を発散させて身体や心を元気にする!です。
ショウガは冷えた身体を温め、風邪の邪気を払って、発散させて正気(しょうき=元気)を取り戻す、と言うことです。
でしょ?じゃぁ、風邪を引いたらショウガ食べて身体を温めればいいじゃん?ダメなの?
しろたん
風邪を引いた状態も3つに分かれるよ。
ショウガを食べると有効なのは初期だよ。
初期:寒気でゾクゾク、水鼻が出る。
中期:発熱や喉が痛い、鼻水が黄色く粘ってくる。
後期:熱も下がりや喉の痛みは和らいで来た、咳が残る、黄色の鼻や痰が出る。
チサ
●ショウガを食べていいタイミングとは?
風邪の初期症状、寒気で背中がゾクゾクする、水鼻が出る。
風邪以外では夏場のクーラーの冷たい風に当たって頭痛がする。
薬膳で考える「ショウガを食べないほうがいい」ってどんな時?
では、ショウガを食べないほうがいいって、どんな時でしょうか?上で説明した風邪の中期や後期です。中期や後期にショウガを食べると熱が余計に高くなったり、喉の痛みがひどくなることも。
後期ではショウガを食べたことで熱が身体の中にこもってしまったり、ショウガは発散させる=乾燥させることがあるので肺が乾燥することで咳が長引いてしまうことがあります。
●ショウガを食べてはダメなタイミングとは?
*風邪の症状が進んで熱が出て、身体が熱い、喉が赤くなって痛い。
*風邪以外ではリラックスすることで頭の血管が広がり周りの神経に触れて痛みが出る頭痛。
(この頭痛は私の経験からです。この場合は冷やしたほうがいいです)
ショウガは温めパワーが強いので、冷やさないといけない状態の時に火であぶるようなものなので悪化します。
ショウガとうまく付き合うには?
普段から体温を37度ぐらいにキープしておくと免疫力がよく働いて風邪のウイルスなどを跳ね返すことが出来るようです。
私は疲れたり、*ストレスを強く感じると体温が下がるので、毎日のお味噌汁にショウガをすって入れたり、黒酢と蜂蜜とショウガのすりおろし汁をお湯で割って飲んだりしています。
*漢方ではストレスは身体を冷やす、という考え方があります。
ショウガは食べるタイミングを間違わなければ大変な優秀食材です。漢方薬では生姜(ショウキョウ)という名前で使われています。薬としても使われるショウガ。
毎日のお料理にぜひ活用してくださいね^^
まとめ:薬膳として生姜(ショウガ)を食べるときはタイミングが大事。間違うと症状が悪化することもあります。
- 風邪の初期症状、寒気でゾクゾクする、熱が出ていない、喉が痛くないときが有効。
- クーラーの冷たい風に当たりすぎが原因の頭痛。
- 熱が出た、喉が痛い、鼻水が黄色い、痰が絡む、ときは控えること。
- 体温は37度をキープすると免疫力がアップするので冷え性の人、疲れやストレスで「身体が冷えてるな?」と感じたらショウガ紅茶やショウガの絞り汁と黒酢と蜂蜜を入れてお湯割を飲みましょう。