アメリカの国立がん研究所が出している「デザイナーフーズ・プログラム」と薬膳は「がん予防」のための推し野菜が似てる。

- アメリカの国立がん研究所が出している「デザイナーフーズ・プログラム」で免疫を上げる第一位は「にんにく」。
- ピラミッドには「気」を増やし「流すもの」が多くあり、漢方薬膳でも気を増やし、流すことは免疫力アップになる。
- このピラミッドの中にある野菜でピクルスを作る、お酢の酸味は体を温めて気を流す。カンタンに毎日少しずつ食べれるピクルスは手っ取り早い薬膳。
1群の頂点
・にんにく
1群
・キャベツ、にんじん、セロリ、セリ科、甘草、生姜、大豆
2群
・玉ねぎ、ブロッコリー、カリフラワー、お茶、玄米、トマト、ピーマン、柑橘系果物
3群
・キュウリ、大麦、バジル、オレガノ、ハッカ、ああつき、ベリー類、きのこ類、ナス科
デザイナーフーズ・プログラムってご存知ですか?アメリカの国立がん研究所が出している「がんを予防する可能性のある食品」をリスト化したものですが、これはピラミッドの形で表現されていて、一番上(1群)が一番効果があるとされる食品になります。
その1群の頂点に燦然と輝くのは「にんにく」どこの国でも「にんにく」は体を守るためのパワーフードであることがわかります。もちろん薬膳でもパワーフードの一つです。その効能をまず見ていきましょう。
01.
にんにくのいいところ
五味:辛味
五性:温
帰経:脾・肺
にんにくは元気のもとになる「気」と心と身体の栄養になる「血(ケツ)」を温めて身体中に巡らせてくれます。心も温めてくれるので気分の落ち込みやストレス解消になりますよ。
漢方ではがんは瘀血(オケツ)と考えます。瘀血は気分の落ち込みやストレスが長い間続き、身体が冷えて血の流れが滞り、よどみ、固まってしまった結果なので温かい血を巡らすことはとても大切なのです。
温かい血を巡らせるのに「気」が必要です、気が血を動かします。にんにくは気も血も温めて動かし、流します。
デザイナーフーズ・プログラムでにんにくが「がんを予防する可能性のある食品」第1位に挙げられているのも納得ですね^^
02.
カラフルピクルスwithにんにくチップ 薬膳
にんにくは是非日々のお料理に使われることをおすすめします。お肉やお魚のローストに一緒に入れたり、パスタに使う。カリカリチップにしてサラダにトッピング。
でも今回ご紹介したいのはカラフルピクルスです。さっぱりして色味も鮮やか。
しかもピクルスにカリカリチップのにんにくをトッピングして食べると美味しいです。
漢方薬膳では養生する際に五感をとても大切にします。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感がしっかり働くことで心と身体も健康で過ごせます。
漢方には五行というのがあります。にんにくの五味や五性もこの五行で、季節と対応しています。
今回はこの五行の季節と色を紹介します。
- 春は青(緑)
- 夏は赤
- 土用は黄色
- 秋は白
- 冬は黒
食卓もこの五色が揃うように用意するといいですよ。
例:青は野菜、赤は梅干し、黄色は米やいも、白は大根や白菜など、黒はひじきや海藻、黒ゴマ、黒酢。
こんな感じです。
ピクルスを作るときは目にも鮮やかにするために赤や黄色のパプリカ、トマトもぜひ入れてくださいね。そして野菜一つ一つの香り、食べるときは食感、味などを楽しんでください。
私はピクルスが大好きなので作ってもすぐに食べてしまう(一日二日で無くなります)ので下記のように陶器の器で作っています。蓋が重しになっています。
ピクルス液もズボラな私は黒酢にはちみつと黒砂糖を入れてまぜまぜです。こんな感じでいいと思ってます。
お酢の酸味は収れん作用があり、毛穴をキュッと引き締めてくれるので外部から毛穴を通って侵入して来ようとする「邪」を跳ね返してくれる助けをします。漢方では外部のウイルスなどの「邪」は毛穴をこじ開けて入ってくる、という考え方があります。
この私が作っているピクルスですが、オレンジやレモンを足しても美味しいし、デザイナーフーズ・プログラムで紹介されている野菜や果物をいろいろ入れちゃっても美味しいのです。
これだと「この野菜を使って・・・うーん、何を作ろうか?」と悩まなくていいですね。
これ一つ作ればOK!お酢は黒酢をオススメします。身体の温めと血行を良くするので生理痛がキツイ、瘀血の改善にもいいです。
はちみつは肺の潤いです。肺が乾燥していると風邪をひきやすくなります。そして肺を潤すことはお肌の潤いに繋がると漢方では考えます。あと便秘解消にもいいですね。
ピクルスにするので、買ってくる野菜は「おつとめ品」です。廃棄食材を減らす一助にもなって気持ちいいですよ^^
●免疫力アップ食材についてコチラの記事もおすすめです。
●ストレスが溜まっていると免疫力が上がりません。
牡蠣はストレス耐性を作る食材です。コチラの記事もご参考ください。
●呼吸して肺を動かす、横隔膜を柔らかくしておくことも免疫力を上げるのに大事。
●「おいしい大麦研究所」さんのサイトにデザイナーフーズについて書かれた記事がありました。
とてもわかりやすいのでご参考ください。