アスパラガス。胃腸を整えて元気を補う & 疲労回復、口の渇きや咳を和らげる。

アスパラガスの薬膳
- 胃腸を整えて食欲が出る、元気の「気」を補ってくれる→疲労回復
- 身体の余分な熱(ストレスやイライラから発生)を取り除く
- 口の渇きを癒す
- (乾燥からの)咳を和らげる、ストレスの空咳にもいい
鏡リュウジさんの「食の魔法」という本に載ってた話。
アスパラガスには下記3つのご利益があるそうです。
- 媚薬の作用がある
- パワーをアップさせる
- 勝負運を高める
古代ローマの大博物学者プリニウスの「博物誌」にはアスパラガスは胃や腸に良くて
媚薬(惚れ薬)としても紹介されているそうです。
01.
アスパラガスのいいところ
五味:甘味
五性:涼性
帰経:脾・肺
アスパラガスは春〜初夏に旬を迎える野菜なので薬膳では梅雨の時期に食べると身体の調子を整えてくれるとされています。
旬を迎える時期や育ち方からみて「春を告げる&上へ上へと成長する」とても生命力のある野菜です。梅雨の高温多湿で体調も崩しやすい時期は気持ちもふさぎがち。そんなときに食べると気持ちを上向きにして気力を与えてくれます。
病は気から、という言葉がありますが「アスパラガスを食べて、いっちょ気持ちをアゲてみようか♪」という感じで、遊び?を食卓に乗せるのも生活に彩りを与えると私は思っています^^
アスパラガスを漢方薬膳の視点で見たら下記の5つになります。
- 味は甘味なので食べることで身体に滋養を与えてくれます、すなわち疲労回復に繋がります。
- 身体の余分な熱を冷ましてくれる性質を持っているので、ストレスでイライラして頭に熱がこもるなどの解消にもなります。
- 脾(お腹・消化吸収)に良いので食べたものから元気の「気」を作り出す。
- 肺は唯一、外気に触れる臓器なので乾燥に弱い。肺が弱ると咳が出やすくなります。それだけではなく肺が弱るとストレスを感じやすくなります。そんなときに出るのが空咳です。空咳の改善にもいいです。
- 口が渇くのは身体の水分不足。脾も肺も身体の「水(スイ)」に関係する臓器ですのでアスパラガスを食べることで養生になり癒されます。
こんな具合にいいところがたくさんあるアスパラガス。食べなきゃソンですね。
02.
アスパラガス 薬膳メニュー
●アスパラガスのおひたし
2人前 材料 アスパラガス 10本ぐらい(1束)、麺つゆ 150ml、お湯 適量、塩(茹でるときに入れる)少々、かつお節 たっぷりめ
- アスパラガスははかまを取り除き、根元2-3cmは硬いので切り落とします。
三等分に切って、塩を入れたお湯で茹でます。 - 茹だって柔らかくなったら冷水に取り粗熱を冷まします。
- ボウルに麺つゆ150ml入れ、アスパラガスを合わせます。少し味を馴染ませて
お皿に盛り、かつお節をたっぷりかけて召し上がれ♪
私のおすすめレシピは「おひたし」なんです。食材の味をしっかり味わうことは薬膳(薬になるご飯)を実践する上でとても大事になるからです。
おひたしはあっという間に出来ますし、とても身近な一品。
「これも薬膳なんだ」と思いながら食べて頂けると、グンと食事の質が上がると思います。
アスパラガスは「巻かれることが多い」食材の一つ。
クラシルさんの「ゆず胡椒香るアスパラガスの肉巻き炒め」はゆずの香りで気持ちをスッキリとさせるので疲れやストレスのイライラ解消にぴったりです。これも疲労回復になりますね。とっても簡単に作れました^^
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